南太平洋の旅(1)

それにしてもである。 出発前は凹む事が多かった。 子宮頸ガンの前ガンって言うのもそうだし、それから覚えていらっしゃるだろうか?水中での撮影が可能なデジタルカメラも友達から貸してもらえる事になって喜んでいたら、出発の数日前、そのカメラを使っていた友達の友達が盗難にあい、カメラを盗まれてしまい、水中OKのデジタルカメラは無しでの出発となった。 その上、チェスターとの散歩の途中、ご近所に住む家族の飼い犬に襲われ、チェスターをかばってデブ犬とチェスターの間に入ったために、噛まれはしなかったけど、かすり傷を負ってしまった。

でも、そういう事は全て無視した。
ただひたすら暖かい南国の海に浮かんで魚たちと遊ぶ事を夢見て、10月20日待ちに待った南太平洋への旅へと出かけた。 

まずエアカナダの飛行機でLA入りし、そこからエアフランスの飛行機でフレンチポリネシアの首都パペーテに飛び、目指すは隣の島モーレア島の北東に位置するハイビスカスホテル。 静かなビーチがある事、あとホテルの真ん前の海に夕日が沈むこと、レストランの食事がおいしいらしい事、この3つが理由で、何となくここに泊まりたいと決めていた。  出発直前に泊まりたい旨のメールは送ったが、確認のメールをいただいていなかったし、クレジットカードの番号も聞かれていなかったので、パペーテの空港からホテルに電話を入れる事にした。

パペーテの空港に着いたのは早朝4時頃。

それでも音楽でもって到着を歓迎してくれるし、両替所もオープンしていました。両替所でモーレアへ電話をかけたいので小銭をくれるよう頼むと、フレンチポリネシアの公衆電話は硬貨をとってくれないとの事。テレホンカードのみです。

ちなみにパペーテの空港の場合、キャフェテリアのキャッシャー(お金払う所)のお姉ちゃんが売ってくれます。

で、いざ、ホテルにお電話を入れる。

ーここからフランス語ー

JudyCo『もしもし』
ホテルの女性『もしもし』
JudyCo『あの〜、英語で話していいですか?』
ホテルの女性『英語、ダメです』

はたと途方に暮れる私。
深呼吸をし、

JudyCo『私の名前はJudyCoです』

JudyCo『私の予約持ってますか?』(予約はいってますか?のつもり)

JudyCo『私は一部屋欲しいです。2日』

ここまで、フランス語を絞り出した所で、相手も彼女の英語の方が私のフランス語よりウンとマシだと気付いたらしく、『英語を話す人が7時半にホテルに来ます』と言われたので、後ほど電話をかけなおす事にして、しばらく空港で時間をつぶす事にした。

パペーテの空港は田舎の地方都市のバスセンターみたいな感じです。

オープンな作りになっていて、屋根はあるけど、外につながっています。

湿度を含んだ生暖かい空気が気持ちいい。
飛行機に乗る時は一応、ビジネス風というか、ちゃんとした格好をしていないといけないんだけれども、それを脱ぎ捨て、真夏の普段着にサンダル履きに着替える。ああ、快感!

太陽も昇りはじめ、眩しいほどの緑が目に飛び込んできました。
幸せの予感。 一日がはじまる。

空港内は早朝にも関わらず、なぜか地元の人が大勢くつろいでいます。広いし、屋根があるから涼しいし、裸足の子供たちが走り回り、地元の社交場の雰囲気。

旅をしていると時々天使のような人がやってきて、正しい方向に導いてくださったりるでしょう。 今回も天使がモーレアに住むおじさん(笑)と言う姿をしてやってき た。

料金は少し高いけれど、モーレアまでは飛行機で行こうか、もしくはタクシーでダウンタウンのフェリー乗り場まで行って、そこからフェリーに乗って島に渡ろうか考えていると、おじさんが目の前にある地元のバス停を教えてくれて、そこからフェリーの時間から、どのフェリーに乗るか、はたまた、モーレアについてからホテルハイビスカスへのバスの乗り方まで、全て伝授してくださった。

7時半。ホテルに電話する。
最後の1部屋が2日間分だけあるとの事で、その部屋を予約し、おじさんにお礼とさよならを言ってバス停へと向かった。

バスには何人かの旅行者とアイロンがパリッときいたきれいなアロハシャツを着たおじさんや、洗い立ての髪を七三にスパッと分けられた子供なんかが乗っていた。みんな笑顔がきれい! バスが教会の前を通る。『!』そうだ、今日は日曜日だったんだ! 教会周辺には花飾りがびっしりついた帽子をかぶったご婦人方であふれていた!ああ、なんて暖かい光景なんだろう。



バスは走る。

そして数分の後、バスはフェリー乗り場の近くについた。近くに泊まっているのはプリンセスクルーズ社のタヒチアンプリンセス! タヒチアンプリンセスはフレンチポリネシアの島々とフィージーやクックアイランドを巡る船です。丁度下船時刻らしく、クルーズを終え、残り数日をモーレアで過ごそうとする人と荷物でモーレアへのフェリー乗り場はごった返していたけれど、皆さんバケーションムード、フェリーへの乗船の時間と相成り、いざモーレアへのフェリーへと乗船した。

2007年10月21日