南太平洋の旅(13)

ボラボラを出たパシフィックプリンセスはこれから2日間をかけてクリスマスアイランドを目指します。 船の上でのんびり過ごすのは楽しい。

朝ごはんを食べた私は、水着に着替え、本やゲームを持ってプールサイドへ。たまたまデッキチェアーでお隣に座った女性と話しが弾みます。彼女テイラーと旦那さんのビルはバンクーバーの近く、サンシャインコースとに住んでいる事もあり共通点が多かった。彼女たちは2週間前にホノルルから船に乗り、ボラボラ、モーレア、パペーテと一巡りしてて、同じコースでハワイへ戻る所です。 リゾートで2〜3週間過ごすように、特に停船先での観光を目的にせず、のんびりとバケーションを楽しむため、2週間、3週間とクルーズに乗る人も多い。そして今回の場合、ハワイ、もしくはタヒチ入りして、タヒチ、もしくはハワイから帰ってくるよりも、北米から参加する場合、ハワイを行きも帰りも使った方が、航空運賃がかなり安くなる事もあって、彼女たちと同じようなスケジュールの人たち、たくさんいました。

そうこうしているうちに、プールサイドではカクテル作りの実演がはじまりました。テキーラサンライズのトムクルーズばりに、ボトルを振り回し、後ろ手にキャッチ! シェーカーを振る姿も見事です!  拍手ぅぅぅ。

『それでは皆さんにも挑戦していただきましょう!』

マイクを持った司会の人がプールサイドを歩きます。私たちのそばを通ったとき、テイラーが私を指差しながら『アーニー』後々わかった事ですが、すでに2週間も船にのり、ほぼ毎日プールサイドでのんびりしていたテイラーは、プールサイドのバーのバーテンダーをつとめるアーニーこと、アーノルドとすっかりお友達!そういうこともあり、私はワケがわからぬまま、彼に指名され、にわかバーテンダーとしてハッスルする事に。がんばってシェーカーを振りました!音楽に乗って踊りました! おかげでそのカクテルをいただき非常に美味しくいただきましたが、その模様がビデオにおさめられ、船内のテレビにそれから1週間近く流され、にわか有名人になるとは夢にも思っていませんでした。

また、その次の日はちょうど、船が夜中過ぎ赤道を越える事もあり、昼間、そのための儀式が厳かに執り行われました。

これもプールサイドにて。

赤道を通過するのに海の神様ネプチューンの許可がいるという筋書きのお祭りですが、もともと英国やアメリカあたりの海軍から始まったという事で、はじめて赤道を越える人は色々な試練を与えられます。 かなり凄ましいので、ゲスト参加のパシフィックプリンセスの場合、参加希望者は事前にどういう事をされるか打ち明けられ、それでもOKの猛者たちがゲスト代表で生け贄となりました。

ブリッジからオフィサーたちも参加し、ネプチューンとアフロディーテそれからその家来たちに恭しく挨拶し、許可を申し入れます。はじめて赤道を海で越える人たちは信じられないという事で、そこで今までの悪事をばらされ、罰にチョコレートシロップやゼリーを頭からかけられたり、スパゲティーが飛び交います。

最後はプールに飛び込んでおしまい。 

無事ネプチューンの許可も出て、航海が続けられるというイベントでした。

どうせ、人生一度だけだし、参加しようかと思った。でもチョコレートシロップにトマトソースと聞いて、水着にシミが出来たらイヤなのでやめてしまった。 観るだけなら...一度観ればそれで充分かな?

海の上で赤道越えをした事がない人をポリウォグと呼び、経験者をシェルバックと呼びます。

私、シェルバック!

写真1 左より ネプチューン、アフロディーテ、オフィサー
写真2 責められるポリウォグたち
写真3 お仕置きが終わってプールに落とされるポリウォグ