南太平洋の旅(14)

船がどこにも寄港せず一日船上で過ごす日は、昼間はプールサイドでのイベントの他、ビンゴ、卓球トーナメント、カジノといった様々なゲームをはじめ、色々な種類のダンスのレッスン!(私もベリーダンスのレッスンを受けましたぁ〜)やエアロビ、ヨガ、ピラテからフルーツカービングのデモンストレーションやアフタヌーンティー、ライブバンド、その他色々、数多くの予定が船のあちらこちらで用意されています。 有料だけれども、コンピューターのコースをとったり、スパで一日エステを受ける事も可能です。

そして夜になるとディナーもあるし、ショーもあるし、その後はラウンジに繰り出し踊らないといけないし忙しい! 私の場合、昼間はのんびりと過ごし、夕方頃からシャワーを浴び、おめかしをして、夜の7時、8時頃、仕事が終わったシルベインとディナーを食べ、ショーを観たり、踊りに行ったりしていました。

その夜は2回目のフォーマルイブニングであり、かつ、プリンセスクルーズの常連のゲストをむかえてのキャプテン主催のカクテルパーティーが開かれる夜でもありました。カクテルパーティーの場所は船の前方10階のパシフィックラウンジ。人数と場所の関係から2回にわけて開かれるとの事。シルベインは VIP/リピーター対応の責任者である事もあり、両方のカクテルパーティに出ています。「来たいなら両方のカクテルパーティーに来ていいよぉ」とは言われたものの、準備が調っていなかったこともあり、1回目のカクテルパーティーはパスする事にしました。

そこで1回目のカクテルパーティーが終わった所で、シルベインがキャビンにいる私に電話を入れ、私が10階のパシフィックラウンジへ行ってシルベインと合流し、9階のバイキングで軽く夕食をとる事にしました。

推理小説じゃああるまいし、なぜゆえにこういう詳細を書いているかと言うと、事件があったのよ。

キャプテンと一緒の写真を撮ってもらおうと思っていた私は入念にメイクをして、キャビンでシルベインからの電話を待っていました。女性にはわかっていただけるかと思うけれども、鏡を見て自分がなかなか美人に見える事もあれば、もうどうあがいてもブスでしかない時もあるわけですが、その夜は美人な気分の夜だった。

そこにシルベインから電話が入り、いそいそと出かける私。キャビンを出てエレベーターで10階に行くも、フムムム。乗ったエレベーターは船の後部にあり、ラウンジは前方...仕方がない。ドアを開けて外に出る。10階は9階のプールを囲むようにランニングのコースがある所です。突風にドレスをはためかせながら背筋を伸ばして、ハイヒールで歩く!! 9階のジャクージーに入っていたおじさん二人から口笛!「Looking Gooood!」(きれいだよ!)のかけ声!!Thank You!! 悪い気しません。

ラウンジに滑り込むと、パーティーの最後の方でした。サーバーがカクテルを持ってきてくれます。口にしたのはテキーラサンライズ。

グラスが空になる頃、パーティーも終わり、2回目のカクテルレセプションまで約1時間プラス、バイキングへと出かけました。

大好きなシーフードのサラダがあったけれども、何となく口に合わなかったけれども、美味しくお食事をして少し早めにラウンジに戻る。サーバーが早速カクテルを持ってきてくれます。お目当てのキャプテンはまだ時間が早い事もあり、いらっしゃっていません。

それにしても、何となくお腹が痛い。

お食事中の人、いらっしゃったらごめんなさい。

あの、さっきまでイイ女気取っていましたけど、下痢ピー的な痛さです。
出したら痛いのも治るだろうと思い、ゲストもまだ来ていないし、普通におトイレに行くそぶりで席を立ちました。
環境さえ良ければ(笑)お通じが良いわたしも、環境が調わないとダメです。
大きな船だとラウンジ近くのお手洗いは、個室がいくつかありますが、きっと船が小さいからだと思う。
女性用のおトイレ1つだけ。ダメです。出来ません。もうすぐ人がたくさん来る。他の人もおトイレしたいかもしれない。そう思うと余計お腹がキリキリと痛くなり、悪寒がし、血の気が引いて行きます〜〜〜。

キャビンに帰ろう。

そう思って、おトイレを出て、フラフラと...のつもりが、目が回って倒れて、そのはずみで、頭を目一杯壁に打ちつけました。

フラフラと起きて、シルベインの所へ。
「誰かに頼んで、キャビンに連れて帰って」
ビックリ仰天するシルベイン。
ゲストの到着まで15分、まだ時間があるからと、彼が抱きかかえて、従業員用の通路を使ってキャビンへ連れて帰ってくれました。

そして私はと言えば、おトイレにいってやることやったらケロッと元気になった。

そこへ誰かがドアをノックする音。看護婦のサリーがシルベインから連絡を受けたとの事で、様子をみにきてくれました。

かくかくしかじかと流れを話す。サリーとしてはシルベインに頼まれたから様子をみにきた以上に、万が一ノロウィルスでないかの確認のイミが大きかったのではないかと思う。  日本でも新聞をにぎわせるように、船などで集団感染がおこったらもう、一大事です! その予防のためにもクルーの人たちは衛生面には細心の注意を払っているし、殺菌消毒剤もいつでも誰でも使えるようにあちらこちらにおいてあるほどです。

ドキ!

もし私がノロウィルスの第一患者だったらどうしよう。
キャビンに隔離される。
もう遊べない。
ハロウィーンパーティー明日なんだけど。

でも、私は自分のお腹がものすご〜く痛くなった本当の理由を知っている。

*懺悔*
実はあの日のお昼、ランチも食べないで遊びほうけて、午後お腹をすかせた私は、アイスクリームと焼きたてクッキーのバカ食いをしました。 

皆さん、お買い物するとき、材料表示を読まれますか? 添加物、防腐剤、膨張剤、合成着色剤はじめなんだかワケの分からないものが多い食品は、私はあまり買いません。おやつモノは特に凄いので、どうしても食べたい時はクッキーやケーキなら自分で焼くし、アイスクリームだとワケの分からない材料が入っていないハーゲンダッツと言った具合です。

私がバカ食いしたアイスクリームはハーゲンダッツではなく、安物の乳化剤とか膨張剤とか添加物が多いアイスでした。

結果下痢ピー、私はキャプテンと写真を撮るチャンスを逃してしまい、その上、右のおでこにたんこぶを作ってしまった、悲しい2回目のフォーマルイブニングでありました。

そんなこんなで写真も無し。トホホ。