ピンチのときの...

『ピンチの時の...』っと聞いて、『花沢類』!!っと答えられたあなたは、私のおともだち♡! なんてバカなことは置いておいて、昨日の私はかなりピンチでした。

仕事が終わって、意気揚々と帰宅のドライブ中の話しです。なぜか知らないけれども、昨日はいつもと違うルートで帰宅していました。道のりの半分ちょっとを過ぎたところで信号待ちをしていると、横の車線に止まっていたピカピカ、巨大ピックアップトラックに乗ったイケメンのお兄さんが窓からナニか話しかけています。

『?』

窓を開けろという仕草なので、開けると...

『前輪の左側のタイヤ、パンクしてるよ』とのこと。

『ええええ〜〜〜〜!!!』(泣)

『僕が車を停めてるから、前を通って車を寄せて...』(私の車が中央線寄り、彼のトラックが歩道側..だった)っということで、歩道側に寄せると、そこは丁度スーパーの駐車場への入り口。 なので、スーパーの駐車場に乗り入れ車を停め、下りてタイヤを見ると...空気が半分くらいに減っていて、犯人とおぼしき、銀色の釘の頭まで見えました。

この銀色の釘、特殊な形の釘で、頭の部分は押しピンくらいの大きさがありました。 指で触ると爪が引っかかるので抜こうと思えば抜けそうだけど、突然脳裏をよぎる『レスキュー911』のワンシーン。  それは交通事故でおじさんの胸部から背中へ鉄パイプが刺さったけれどもその場でその鉄パイプを抜くと出血多量等でおじさんが死んでしまうかもしれないというので、鉄パイプを短く切りはしたけれどもそのまま病院まで輸送するというもの。

ムムム。この釘を抜いたらきっと血が噴き出すみたいに空気が抜けて、私も本当にお陀仏だわっ。釘を抜かないだけの常識は働きました。

自分でのタイヤ交換は問題外。

車で5分程の距離に悪名高きVWのディーラーシップがあるけど、あそこに行くのは絶対にイヤだ!

馴染みの車修理のお店までだと車で15分。

どうせ保険でカバーされているのでレッカーしてもらってそこまで持っていってなんとかしてもらおう!と思い電話を入れるとぉ....タイヤ修理は道具立てがないとのこと!(泣) タイヤだったら近所の○○タイヤに持って行ったら?とのサジェスチョンをいただき、次はレッカーのアレンジをしようと思ったんだけど...

実はこのスーパーの駐車場はガソリンスタンドに併設してありました。

で、わたしが車修理のお店に電話したりしながら景色を見ていると、ガソリンスタンドの建物の横におじさんが車を止めて、タイヤのところで何かしていた...。 良く見るとぉ、タイヤに空気を入れている様子!

『!』

もしかしたら空気を入れたら少しは走れるのかしら?? 
大体この釘、いつタイヤにささったんだろう??

そこで空気を入れるマシーンのところからおじさんが居なくなったところを見計らって車を移動し、空気を入れてみることに。

大体、どれくらい空気を入れていいか分からないし、空気を入れ過ぎてタイヤが爆発したら怖いし...戦々恐々と試してみましたが、フムムム、変化無し。 

何度か挑戦してみたけれど、ついに諦め、コードを戻しに機械の大元に行って気付きました。

スイッチを入れてませんでした。あは

スイッチを入れると機械は元気良く唸り出し、再挑戦すると、タイヤは元気良く膨らみ始め...パチパチパチ、他のタイヤと同じくらいの大きさになったところで、タイヤ屋さんを求めて移動を開始! 目指すは馴染みの車修理屋さんが言っていたその近所にあるタイヤ屋さん。所要時間15分

気分は鉄パイプが刺さったまま、血を流しながら戦地を移動している兵士...。あそこまでもつだろうか? 悲惨な気分で車を運転します。そして馴染みの車修理屋さんのところまで来たけれど、今度はタイヤ屋さんが見つからずグルグルグルグル(涙) ダメージの様子を見ようと、一旦車を止めて、タイヤを見てみました。

変化無し。まだ元の姿のままです。ホッ

しばらくの後、やっとタイヤ屋さんを見つけました。時刻はすでに4時半過ぎ。

受付の方へ行っておじさんへ、釘が刺さって空気が抜け始めていることを伝えました。おじさんはいかにも昔のおじさんって感じの人で、おじさんの合図のもと、若い人が私の車をガレージへ持って行き、窓から見ると高校生みたいな坊やがあっという間にタイヤを外しなにか始まった模様....。 

私はてっきりタイヤがパンクしたら新しいタイヤを買ってはめるものと思っていたんだけど、私のタイヤはまあ、近いうちに変えた方が良いけれど、まだ大丈夫だそうで、今回は釘が刺さったタイヤだけを修理して下さいました。

お店の人たち、若い人も坊やみたいな人も寡黙だけどシャイな笑顔で良いヒト風。 そしていかにも昔のおじさん風のおじさんもとても温かい空気の人で、おじさんと話していて、ホント自分がホ〜ッと安心していくのが分かる程、ガラス窓越しにガレージの様子を見ながらこの良い人たちにお菓子を持ってお礼に来ようと誓ったのでした。

終わったよーっということで、ご会計の時間です。

なんとお値段$20!で終わってしまった。

悪名高いメインストリートのVWディーラーシップへ行くと毎回何百ドルと取られていたので、これにはびっくりしました。 何度も何度もお礼を言って、タイヤを替えるときはここに来ようと決め、お菓子じゃなくて、そうだシュークリームを持ってお礼に行こうと思いながらチェスターが待つ我家へと急ぎました。

ピンチだったけど、思いもかけなかった温かいサービスに触れ、しかも格安料金で、良い経験ができて何となく感謝な気持ち、やっぱり世の中良いヒトっていっぱい居るんだよ。 あーよかった!

TiRELAND
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